こんにちは。元地方公務員のキキです。
私は、市職員時代、上司からパワハラを受けてうつで休職した経験があります。
その後、一旦復職したものの、うつが再発し、退職を余儀なくされました。
パワハラによって人生を狂わされたともいえます。
そこで、「あのころ自身を苦しめていたパワハラとは何だったのか」「パワハラを防ぐことはできたのか」を考えるようになりました。
今回は、パワハラ研究の名著・津野香奈美氏の『パワハラ上司を科学する』の中から、パワハラ行為をしやすいといわれる邪悪な性格特性「サイコパシー」タイプの上司を紹介します。
パワハラに悩んでいる人の参考になればうれしいな。
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サイコパシー(サイコパス)とは
サイコパシー(精神病質。いわゆるサイコパス)とは、特に周囲に悪影響をあたえる邪悪な性格特性として定義される「ダークトライアド」の一つです。
残り二つは「マキャベリズム」「ナルシシズム」で、いずれも低い協調性や低い正直さ・謙虚さが特徴。
中でもサイコパシーは、反社会的行動や犯罪行為と関連があるとされています。
冷酷で共感性をもたない怪物のような存在―。
実在のシリアルキラーや、映画や小説の中でも多数登場するので、想像がつきやすいのではないでしょうか。
サイコパシーの特徴
サイコパシータイプの人は、パワハラをする可能性が高いといわれます。
その特徴は、次のとおりです。
・良心が異常に欠けている
・他者に冷淡で共感しない
・慢性的に平然と嘘をつく
・行動に対する責任が全くとれない
・罪悪感が全くない
・プライドが高く自己中心的
・饒舌で表面は魅力的
サイコパシーを含むダークトライアドに特徴的な行動は、11歳~17歳から顕著にみられ、遺伝的な要素が強いともいわれていいます。
そのため、サイコパシー特性をもつ人に行動や思考の変化をうながすのはとても難しいでしょう。
上司がサイコパシーだとどうなるか
さて、上司がこのサイコパシータイプだったらどうなるでしょうか。
いうまでもなく、いじめ・悪口・パワハラが行われやすいでしょう。
実際に、サイコパス上司からパワハラ被害を受けている人も多いのではないでしょうか。
また、上司がサイコパスだと、パワハラがあってもなくても、部下に悪影響が出ることがわかっています。
実際に、上司がサイコパスだと、従業員の仕事満足度が下がったりメンタルヘルス不調になったりしやすいという報告があります。
私のかつての上司も、サイコパシーないしダークトライアドの特性を持っている人だと思います。
「饒舌で表面は魅力的」で「平然と嘘をつく」ので上にはうまく取り入るけど、「他者に冷淡」で「良心が欠けている」ので部下には強く当たっても平気。
私は決裁板(資料を挟んで上司の印鑑をもらうための厚紙)を投げつけられたこともありました。
あなたはこんなサイコパス上司の下で病まずにいられますか?
上司がサイコパシータイプだったときの対策
上司がサイコパシー特性である場合は、「冷淡」かつ「罪悪感をもたない」のがふつう。
よって、上司自身が誤りに気づいたり反省したりすることも不可能です。
残念ながら、部下の方から上司の性格を変えることはできません。
したがって、サイコパス上司からパワハラを受けている場合は、別の対策が必要です。
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こちらが今すぐできる対策です。
パワハラされている証拠を集め、一つ上の上司から注意してもらうよう直訴してください。
また、口頭注意より好ましいのは文書による注意。
「文書で注意してもらう」理由は、口頭だとインパクトが弱く、本人が悪いと思っていないため、忘れてしまうことが多いためです。
私はパワハラを何回か受けましたが、いずれも確かな証拠がありませんでした。
なので表向きは自己都合退職となっています。
今から考えれば、「ボイスレコーダー」を常備していればという後悔でいっぱいです。
証拠を残しておけば、有利に辞められる方法もあったと思います。
ぜひボイスレコーダーの購入をおすすめします。
毎日身につけるから、目立ちにくいペン型か高性能薄型のレコーダーがおすすめ。
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パワハラを受けていると、精神を病み、結局退職することになることもめずらしくありません。
現に私がそうでした。
あのとき、相談できる味方が一人でもいてくれたらどんなに心強かったか。
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どんな対策が有効か、プロフェッショナルにぜひ一度相談してみてください。
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おわりに
いかがだったでしょうか。
パワハラに狂わされた私の人生。
相手が矯正しようのないサイコパスとわかっていたなら、いろいろ有利な対策ができたのかもしれません。
タラレバを言ってても仕方ないので、いまは強く前を向いて生きています。
いま現在パワハラ上司と戦ってる方には、ぜひ力になりたいと思っています。
パワハラに関しての書籍や資料は多くありますが、中でも今回取り上げた津野香奈美氏の『パワハラ上司を科学する』はロジカルにパワハラを研究した名著です。
今回紹介したサイコパシーやダークトライアドのほか、パワハラについてさまざまな分析を網羅。
パワハラに悩む方は、一読の価値ありです。
こちらもぜひ一度読んでみてね!
参考文献:津野香奈美『パワハラ上司を科学する』2023年、筑摩書房
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