こんにちは、元地方公務員のキキです。
私は現役公務員時代、上司のパワハラにより「うつ」になりました。
そして、うつが原因で約20年間の市職員生活の中で2回も休職しました。
最初にうつになったときと、再発したときは特につらかったです。
今回は、私の経験を交えながら「うつになるとどうなるか」を紹介したいと思います。
うつのつらさを少しでも多くの人に知ってもらえたら幸いです。
公務員を辞めるまでの経緯はこちらの記事で紹介しているよ。
本記事の作成にあたり、こちらのサイトを参考にさせていただきました。
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うつの急性期
うつを発症すると、まず「急性期」と呼ばれる期間が1~3か月続きます。
この期間は、症状がもっとも強く出るため、ストレスから離れて十分な休養を取ることが必要です。
主な症状はこちら。
- 睡眠障害
- 涙が自然に出てくる
- 自己肯定感が低くなる
- 何も楽しめなくなる
- 食欲が減る
- すべてのことがおっくうになる
私がパワハラでうつになった直後、不眠に悩まされました。
寝ても眠りが浅く、中途覚醒(1時~4時)が3~4回、早朝覚醒(3時~4時)がほぼ毎日。
ネガティブな夢も多くみました。
薬をもらいましたが、その影響か、夜中にトイレに起きることも多くなりました。
急性期の頃は、人目があっても自然に涙がボロボロ出てきて止まりませんでした。
病院の待合室で、自宅のダイニングで、職場で。
パワハラの場面を繰り返し思い出してしまうのです。
人格の否定。
仕事の成果の否定。
悔しさと怒りと情けなさが入り混じった感情がうずまき、本当につらかったです。
パワハラは人格の否定のようなものですから、尊厳をひどく傷つけられます。
その結果、自己肯定感が低くなります。
私も「私は仕事ができない人間なんだ」「もうだめなんだ」という思いに囚われていました。
このように、パワハラした人ではなく自分に矛先が向いてしまうのもうつの特徴です。
私はもともと小説や映画、音楽やマンガなどが大好きで、必ず1日1作品は楽しむほどでした。
ですが、うつ急性期は何を観ても全く頭に入ってこず、右から左へ流れていく感じでした。
大好きな作品が楽しめない。触れられない。
趣味のひとつが消えてしまうのは、相当つらかったです。
今はすっかり戻っていますが、急性期は食欲が減退しました。
私も体重が5kgは減ったと思います。
食べる最中もパワハラのことを思い出してしまうせいで、食事が進まない。
ストレスによって、逆に過食状態になってしまう人もいるそうです。
お風呂に入るのがひどく疲れる。
化粧や身支度がしんどくなる。
とにかく、すべてのことがおっくうになったのがこの時期でした。
生きるためのエネルギーがゼロになったというか、とにかく無気力に。
一日中、布団で横になってスマホを見続けるということも珍しくなかったです。
私はこのころ、病気休暇をとったよ。つらいときは絶対に休むべき!
うつの回復期
うつの回復期は、4~6か月経過後くらいで、症状が徐々によくなってくる時期です。
私もこのころには、食欲が戻るなど、だいぶ体調が良くなるのを感じていました。
小説や映画は無理だったけど、マンガならだいぶ楽しめるように。
当時は知らなかったけど、「アニメ療法」というのを実践していました。
アニメ療法は、抑うつなどメンタル不調に悩む人の心を「アニメ」「マンガ」などでケアする治療法です。
回復期、マンガ喫茶によく行っていたときの記事はこちら。
回復期は、処方された薬をきちんと飲み、普段の生活を取り戻していくことが大事です。
ただし、焦りは禁物。
症状が落ち着いても、少しずつ回復を待つのが最善と医者に言われました。
うつの再発防止期
症状が安定してくるのが再発防止期。
一見回復したように見えるため、再発リスクが高いのがこの時期です。
診断後1年以降が該当。
服薬や通院など治療を継続しながら、社会復帰を目指します。
ぶり返しを防ぐため、この時期は慎重に行動しなければならなりません。
私もこの時期に何とか復職しましたが、別の上司から軽いパワハラと過重業務を割り振られ、うつが再発しました。
おそらく「回復してきたから、もっと負荷をかけて、本調子に戻してやる」と誤った指導方針をされたためと思います。
再び、急性期に戻ってしまいました。
職場で人目もはばからず泣いてしまったり。
「私はダメな人間だ」と思い込んでしまったり。
一度回復し(たように見え)てから再びうつになると、本人はひどく落ち込みます。
「再発してしまった」それ自体もショックでした。
おそらく周りはなぜ私が潰れたかよく分かっていなかったでしょう。
業務の負荷が増えてきた時点で相談すべきだったと後悔しています。
再発防止期の扱いについて、上司と職場に相談すべきだったな。私の落ち度だよ。
うつの治療
うつの代表的な治療方法としては、以下の3つが挙げられます。
私もこの方法で、数年間治療中です。
・十分な休養
・薬物療法
・精神療法(カウンセリング)
それぞれの治療方針と内容については、主治医と相談してください。
うつを始めとするメンタル疾患は、病気休暇の対象となりますのでしっかり休んで休養しましょう。
公務員の「メンタル病気休暇」取り方ガイド|期間|手続き|給与うつをはじめとするメンタル疾患は、治療に長い時間を要します。
けっして数週間や1か月で治そうと焦ってはいけません。
一度メンタルを壊したら、回復期まで「6か月」、再発防止期まで「1年」は見ておいたほうがいいです。
うつは回復したあとも再発のリスクが非常に高い病気。
数年間、闘病を続けると覚悟しておきましょう。
当時を振り返って、やっておいた方がいいことをまとめた記事がこちら。
まとめ
いかがでしたか?
うつには、「急性期」「回復期」「再発防止期」があります。
特に急性期は感情の揺れ動きが激しいので、動くこともつらくなります。
適切な治療を受けることが、うつ回復への早道。
もしあなたがうつの症状を発症してしまったら、心療内科やメンタルクリニックを1日も早く受診しましょう。
また、運良く再発防止期まで回復したとしても、再発リスクは高いままです。
十分に余裕をもち、負荷を強めすぎないよう、上司や周囲と相談しましょう。
私をうつに追い込んだパワハラ上司。特徴と対策はこちら。
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